2017年12月31日日曜日

[176] Ditto ‎- In Human Terms


Label: Curious Music / Ditto Records

Catalog#: DIT-0101
Format: Digital, Album 
Country: US
Released: 2017 (1987)
DISCOGS

1 Pop 3:14

2 Bush 4:50
3 Urban 3:50
4 Eastern 2:13
5 Rock 5:07
6 World Anthem 3:43
7 Slave Waltz 4:02
8 Western 4:25
9 Christmas Before The War 6:31
10 Basso Continuo 9:19

Curious Music is pleased to announce the MP3 release of Charles Ditto’s 1987 debut album In Human Terms. The album’s soundscapes transcend the MIDI-centric mid-80s stylistic cul-de-sac and is one of those purely electronic records that bristles with warmth, humanity and humor. Described in a contemporary review as “nootropic pop minimalism,” this charming, little masterpiece traverses the terrain between electronic pop, brooding abstraction and points in between, making for a curious and alluring journey.

All instruments by ditto, except Richard Hardy hardy: sax on 'western' and 'basso continuo', Terri Ditto: bass steel drum on 'basso continuo', and John Hill: Fredericksburg cicadas on 'slave waltz'; recorded at Loma Ranch Studio (John Hill, engineer), Fredericksburg, Texas, 1987. All music published by Ditto Records/Human Symphony Music, BMI.

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2017年12月30日土曜日

[175] Kim Byoung Duk - Experiment No. X


Label: Daehan Electronics
Catalog#: DE001
Format: Vinyl, LP, Album 
Country: South Korea
Released: 2018
DISCOGS

A1 Shaman Tree 

A2 Ride in Smoke 
A3 Percussion Solo 
A4 The Deep 
B1 Experiment No.2 
B2 Theme From Sir Herbie 
B3 Land of the Morning Calm 
B4 New Jazz Form

自作の陶器をはじめ様々な楽器を操る、韓国アヴァンギャルド・ミュージック界の奇才マルチ奏者=김병덕(キム・ビョンドゥク)の楽曲を集めた初の編集盤が、今年ソウルで新たに設立されたインディペンデント・レーベルDaehan Electronicsよりアナウンス。現代音楽、ジャズ・インプロビゼーションから、アンビエントへと接続する、メディテーティヴなタオ・サウンドに焦点を当てた興味深いタイトルです。ディストリビューションはLight In The Attic。リリース予定日は1月12日。


釜山の賑やかな港湾都市で育ち、70年代後半からレコード店を経営していた김병덕(キム・ビョンドゥク)は、輸入レコードの最前線でサイケデリック・ミュージックを好んで聴き、その興味の先は自ずとスピリチュアル、アンビエント、アバンギャルドの世界へ広がっていきました。タオ哲学と、それに伴う瞑想音楽への関心の高まりは、音の想像力のための豊かな環境をもたらしました。楽器の利用が制限されていなかったため、彼は自身で焼き上げた様々なサイズ・曲率の壺や、シンバル、木製のフルート、打楽器など──そのどれもが独自の倍振動をもつ──を使い、全く新しいユニークな作品を作り出しました。「Experiment No. X」は、アンビエント・ミュージックとアヴァンギャルドの境界でタオ・サウンドの自由性から瞑想的な旅を描き、後にリズミカルな要素を導入したグルーヴ・オリエンテッドなジャムへと続く、キム・ビョンドゥクの全作品「Experiment No. 2」「Pot Concerto」「New Trilogy」から選曲されています。この完全ライセンス盤は、非常に希少なCD「New Morning」のトラックを含む、全てオリジナル・テープからリマスタリングされた彼の初めてのコンピレーションであり、パーソナル・アーカイヴからインタビューと写真を掲載した4ページのブックレットが付属しています。


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2017年12月26日火曜日

[174] Emily A. Sprague - Water Memory


Label: -

Catalog#: -
Format: Cassette, Album
Country: US
Released: 2017

1 A Lake 13:24

2 Water Memory 1 7:25
3 Water Memory 2 9:00
4 Dock 3:10
5 Your Pond 6:03

変容・循環する水とともに、自然界にそこはかとなく浮遊し、池や海のような場所では古い知識として滞留する「水の記憶」という存在への空想から生まれた物語。ブルックリンを拠点に活動するインディロック・バンドFlorist(フローリスト)のメンバーであり、シンセシスト/シンガーソングライターのEmily A. Sprague(エミリー・A・スプラグ)がモジュラーシンセを使って奏でた、穏やかで内観的なアンビエント・アルバム。水の様態を描いたカバーのドローイングと写真も自身によるもの。おそらく自主リリースで、彼女のとてもパーソナルな体験や思想が投影された作品のようです。


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2017年12月20日水曜日

[173] Johan Zachrisson ‎- Soil


Label: MNW

Catalog#: MNWCD 165
Format: CD, Album
Country: Sweden
Released: 1988
DISCOGS

1 Longing 10:10

2 Lake Place 32 B 5:24
3 Psalm For Shelter 4:31
4 Grief 4:08
5 A Woodchopper's Dream 4:03
6 By The Stream 3:24
7 New Zealand 8:50
8 Birth 14:37

ストックホルムのポストパンク・シーンでいち早くレゲエの要素とダブの手法を取り入れた先進的ロックグループDag Vag(ダグ・ヴァグ)のギタリスト兼ヴォーカリストJohan Zachrisson(ヨワン・ザックリソン)。80年代中頃から映画のサウンドトラック・コンポーザーとして、また近年では女性シンガーソングライターLykke Liの父親としても知られています。この「Soil」は、既に高い評価を受けていたDag Vagのメジャーデビューに先立って、88年に老舗レーベルMNWからリリースされたザックリソンのソロアルバム。ギターのロング・サスティンやアルペジオ、リリカルなピアノの旋律、浮遊感漂うエレクトロニクスを主軸に、曲毎にアプローチと編成を変えつつも、Dag Vagとは明らかに趣を異にする心象風景的なインストゥルメンタル・サウンドを前面に押し出した、おそらく自身のキャリアの中で最もアンビエントな作品。Zilverzurfarn名儀ではなく初めて実名で発表されたことも、それまでのロック路線とは異なるスタイルに向かおうとする意志の表明だったのかもしれません。どの曲も素晴らしいですが、特にCocteau Twinsを彷彿とさせるSaSa Maxineのレイジーなスキャットをフィーチャーした#4 "Grief" は、アルバムのハイライトに挙げたい出色のナンバー。自分にとってTom WolgersやPer Tjernbergに並び、スウェーデンにおける当時のクワイエットなムードを知る一枚になりました。


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2017年12月16日土曜日

[172] Colin Offord ‎- Indigenous Species


Label: Sandstock Music

Catalog#: SSM 035
Format: Vinyl, LP, Album
Country: Australia
Released: 1989
DISCOGS

A1 Feathered Tiger 4:36

A2 Deep Water Syrinx 3:13
A3 Lungfire Suite 14:45
B1 Absolutely Wired 7:01
B2 Wet City Night 4:07
B3 Pillow Dance 11:36

ジャンルの枠を越えたクワイエット・ミュージック専門番組「Ambience」が放送されていた80年代末のオーストラリア。その編集盤にも収められたMichael Atherton(マイケル・アザートン)が率いるグループSouthern Crossings(サザン・クロッシングス)と並び
、フォークミュージック・レーベルSandstock Musicの作品の中でも群を抜いて実験的な音響志向を示していたのが、このColin Offord(コリン・オフォード)。音楽家でありビジュアル・アーティスト、書家でもあるオフォードは、オリジナル楽器や音響彫刻の製作、世界各国でのコンサート、環境インスタレーション、ワークショップ、異種間コラボレーションなど、現在まで約40年にわたり八面六臂な活動を展開しており、その多能ぶりから「ワールド・ミュージック界のレオナルド・ダ・ヴィンチ」とも呼ばれています。創作楽器のビルダー兼パフォーマーとして彼が最も力を注いできたのが、不規則な形の木製胴体に9本の弦を張り、マウスピースやゴングを取り付けた「グレート・アイランド・マウスボウ」。オフォードはこの楽器を弓で弾いたり木の棒で叩いたり、またマウスピースを使って音色を変えたり息を吹き込んだりしながら、自身の歌唱を交えて演奏します。この他にも、大きな植物の葉や枝に一本の弦を張り共鳴体を付けた「オーストラリアン・ボウ」、木の枠に月の形の鐘を吊り下げた「ムーンベル」、地面に立てた複数の木の枝に長い弦を張った環境インスタレーション「アースハープ」など、ユニークな楽器が多数。本作「インディジェナス・スピーシーズ=先住民族」は彼のおそらく3枚目となるアルバム。ジャケットの写真にも映る初期型グレート・アイランド・マウスボウをはじめ、フィリピン・ミンダナオ島の口琴、タイ・イサーンのケーン、レインドラム(ミャンマーやタイで使われた雨乞いのための青銅製打楽器)、ウィンドパイプ、法螺貝などの楽器を巧みに操り、未知なる生命感に溢れたディープな超民族的音楽宇宙を繰り広げています。


Colin Offord: Singer, musician, instrument inventor, visual artist, traveller and collaborator. Through his extensive travels, sound explorations and artistic collaborations Colin Offord has developed an international art form with a distinctly Australasian character. A synthesis of music, visual art and performance that embraces western experimentalism, folk music, improvisation, East Asian, Aboriginal and Pacific cultural influences. His activities include concerts, environmental performances, the making of original instruments and sound sculpture, cross cultural collaborations, scores for theatre, film, dance, new media, animation and circus, exhibitions and installations, corporate and special events, community projects and workshops. Colin has performed in music festivals, art centres, concert halls, environmental settings, schools, cafes and community venues, in great cities and remote villages throughout Australia and the world.


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uploaded by Hani Hanbali. thanks for sharing. 

2017年12月12日火曜日

[171] Yoshio Ojima Solo Live w/ Satsuki Shibano


ある音楽家を紹介しようとする時に、たとえその作品がアンビエント的な視点で評価できたとしても(アンビエントとして聴くことができたとしても)、本人を「アンビエント/環境音楽の作曲家」と限定的に呼ぶことは避ける場合が多いです。しかし、尾島由郎さんの場合はその呼び方に違和感はなく、むしろ日本においては最も相応しい音楽家の1人だと思います。それは、現在までさまざまな集客施設のサウンドデザインを手掛けてきたという職業的な意味だけでなく、環境音楽というリスニング文化そのものの形成に深く関わり、「環境音楽 - BGM - 音のある美術」から「アンビエント - 音響 - サウンドアート」へと移り変わってゆく時期においても前後の時代・世代を繋ぐような立ち位置に身をおいて活動を続けてきた、開拓者でありキーマンとしての存在感の大きさゆえのことだと思います。12月16日に世田谷Cafe Beulmansで開かれる尾島由郎さんのソロライブでは、80年代東京の環境音楽をめぐる動向の中でご自身が目の当たりにしてきたトピックスを交えたトークの時間が設けられるそうです。ライブ後半は近代・現代ピアノ音楽のスペシャリストで、長年のコラボレーターでもある柴野さつきさんをゲストに迎えた「Caresse」の再演も。複数の海外レーベルよりリイシュー盤や新作アルバムのリリース計画が進められているお二人の現在形のパフォーマンス、お近くの方はぜひチェックしてみてください。


Une Collection Des Chainons I: Music For Spiral (Newsic, 1988)

Belle De Nuit (Les Disques Des Chainons, 2012)

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尾島由郎 Solo Live w/ 柴野さつき
2017.12.16 sat 20:00 start
Cafe Beulmans(東京都世田谷区成城6-16-5)

info

2017年12月10日日曜日

[170.1] 水と循環の音楽


「水」「環境」をテーマに47の音楽作品を取り上げた小さなリスニングガイド冊子「水と循環の音楽」。初版発行は2010年春。当時は新潟市で企画したライブイベントなどで手配りし、その後CDショップ・雨と休日さんの協力を得て、あわせて100〜150部ほどを配布したと思います。それから長い間品切れとなっていましたが、この度、一部の誤植やアーティスト名の間違いを訂正した改訂版を発行することにいたしました。インクジェットプリンタで一枚一枚印刷した自家製本で、体裁もたいへん簡素ですが、この冊子が何かの気づきや新しい音楽と出会うきっかけになれればとても嬉しく思います。郵送をご希望の方は、fujii.nomino@gmail.com 藤井まで、件名を「水と循環の音楽 希望」とし、お名前・ご住所をお送りください。(冊子代・送料は無料となります。)



発行日:2010年3月20日
発行元:のみの音楽舎
仕様:A6変型 本文80ページ
発行番号:flea27
内容:Water, 47枚の水/津田貴司インタビュー/水雑記



※冊子希望のお問い合わせをいただいてから、2日以内にこちらから返信メールを差し上げます。返信メールが届かない場合、こちらで確認が出来ていない可能性がございますので、恐れ入りますが再度メールをお送りいただくか、080-6564-4159あてにSMSにてお知らせください。

2017年12月5日火曜日

[170] Plipp - Ephemeral


Label: Rings

Catalog#: RINC35
Format: CD, Album
Country: Japan
Released: 2017

1 Egoctrenic 4:25

2 Nostalgia 2:57
3 Miniacid 1:37
4 Boards 2:13
5 Garbaj 3:15
6 Tape This Glass 4:18
7 Rita? 2:22
8 Hopeful 1:59
9 Ondah 0:53
10 Endlesstars 3:46
11 Unheard 2:10
12 UGC00180 3:45
13 Lunar Paint 3:40
14-18 (unreleased tracks)

PLIPP is a side-project of drummer Felipe Continentino, who has been exploring electronic music for some time, mostly related to thematic soundtracks. Ephemeral is the result of two years of experimentation, and features elements that range from acid to ambient, downtempo, IDM and synth-pop. The album presents well-elaborated lines, at times harmonious, at times dark. Original beats that go beyond electronic with interventions on acoustic drums give the 13 tracks album a unique flair. Influenced by Aphex Twin, Boards of Canada, Bibio, Flying Lotus and more. Everything, from the album to the cover, were created at Felipe's own home studio, in the best DIY style.


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2017年12月4日月曜日

[169] Melody As Truth


2014年の立ち上げから充実したリリースを重ねているアムステルダムのレーベルMelody As Truth。6月にリリースされたJonny Nash(ジョニー・ナッシュ)とSuzanne Kraft(スザンヌ・クラフト)の共作「Passive Aggressive」は、ポスト・ニューエイジの流れの中でも際立って抑制のきいたプロダクションで、彼らの「チルアウトのシンプリシティ」とも言うべき静的志向を感じさせる、とても印象深い一枚でした。パリの人気プロデューサーD​.​K.がレーベル第3のアーティストとして新たに加わった「D.K. / S.K.」に続き、今年リリースのラストを飾るのは、オーフスのディープハウス・シーンを実弟DJ Sportsとともに先導するプロデューサーNatal Zaks aka Centralの別名儀Palta(パルタ)による新作EP「Universel」。民族的パーカッションのリズムとヒプノティックなエレクトロニクスを主軸に、MATの内省的でクワイエットなイメージをさらに熱帯の楽園へと押広げる、瑞々しくもディープなチルアウト・トラックを披露しています。カバーデザインは、いずれもロンドン/シドニーを拠点に活動するイギリス人ビジュアル・アーティストMichael Willis(マイケル・ウィリス)の手によるもの。WORLDWIDE-Xの創設者でもあるWillisが手掛けるビジュアルは、MAT作品において大きな役割を果たしていると思います。



Melody As Truth
Record label based in Amsterdam
run by Jonny Nash

2017年12月3日日曜日

[168] Thierry David & Fred Wallich - Humaninhuman


Label: Origins
Catalog#: OR 554 000307
Series: Les Voyages Imaginaires – 16
Format: CD, Album
Country: France
Released: 1993 (1991)
DISCOGS

1 Born To Be Wy! 3:54

2 Human Beans 3:41
3 Kasual Edge 4:37
4 Double Graal 5:03
5 Candid'On 4:16
6 After Words 4:35
7 Ah More! 4:16
8 Monkey Trans - Dance 4:15
9 Just Behind 4:55
10 Ouside In 5:18
11 Isn't Chiite B...ly? 4:08
12 The Whispering Majority 3:38
13 Hot Gods 4:36

ビジネススクール卒業後にフランス大使館のボランティアとしてリマへ渡り、アンデスの民族音楽や南米のポピュラー音楽に触れながら作曲活動を開始。その後、ブラジル、メキシコ、インド、シリアやオマーンといった中東諸国を旅して巡り、そこで得たインスピレーションから独自のエキゾチック・サウンドを開花させ、後にパリの名物無国籍料理レストランBuddha-Barのコンピレーションに収録されるなど、ラウンジDJからも高く評価された作曲家/プロデューサーThierry David(ティエリー・デイヴィッド)。80年代中頃より自身の運営する制作会社K-Voxを拠点にKoka Mediaのためのライブラリー・レコードを制作したデイヴィッドは、90年代にK-Vox Recordsを立ち上げソロCDを盛んにリリースしていましたが、本作「Humaninhuman」もその時期のK-Voxプロデュースによる一枚。共作者のFred Wallich(フレッド・ウォーリッチ)は、Urban Saxの一員として活動し、Hector Zazou作品にも参加していたサックス奏者。この2人が操るシンセとプログラミング、サックス、マンドリン、タブラ、チェロ、バイオリン、バラフォンなどゲストプレーヤーによるアコースティック楽器、さらに数曲ではソプラニストSuzan Belling(スーザン・ベリング)によるオペラ的歌唱をフィーチャーし、インド・中東などの民族的要素が混淆するイマジナリーなエスニック・フュージョンを全編にわたって展開しています。初版はWy名義でMSI傘下の現代音楽レーベルBody & Soulから91年にリリース。この緑色のカバーは、93年にOriginsの「空想の旅」シリーズの一枚として新装再発されたもの。


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2017年11月30日木曜日

[167] Joan Bibiloni ‎- Silencio Roto


Label: Satie Produccions

Catalog#: -
Format: Digital, Album
Country: Spain
Released: 2017 (1987)
DISCOGS

1 Silencio Roto 2:00

2 Silencio Roto (Tema Central) 4:31
3 Sobrevivir 3:25
4 Bajo el Azul 7:09
5 Contacto Azul 3:54
6 Easy Walk 6:01
7 Nacimientos (Waltz For a Baby) 2:48
8 Caminos del Aire 4:53
9 Migas 4:12
10 Silencio Roto (Versión) 1:03
11 Vuelo Lento 2:10
12 El Salto del Martín 2:40
13 Amanecer Azul 3:35
14 Mamma 2:51
15 Agua Profunda 3:06
16 Rueda Firme 2:06
17 Vuela la Hormiga 2:28
18 Persecución 2:14
19 Refugio 4:46
20 Nacimientos II (Waltz For a Baby) 2:14
21 Waltz for Lyle & Pat 5:36
22 Alas de Seda 5:13
23 Ocasos 1:51

MFMから「El Sur」がリリースされた3年前、ディスコブギー路線の曲がフィーチャーされたその編集盤の代わりによく聴いていたのが、Satie Produccionsから同年デジタル配信でリリースされた「Lost Tracks Vol.1」と「Vol.2」。ビビローニの楽曲の中でも控えめでスケッチに近い、よりアンビエントな側面を知ることができるレアトラック集で、その幾つかの曲はこの「Silencio Roto」の収録曲でした。それからリイシューを望んでいた一枚でしたが、今月配信が始まりその全容を聴くことができました。「シレンシオ・ロト」とはスペイン語で「静寂を破る」の意。自然主義を掲げる博物学者/ジャーナリスト=ホアキン・アラウージョが監督を務め、86-87年にスペイン国営放送局TVEで放送されたネイチャー・ドキュメンタリー番組のタイトルであり、本作はその番組のためのサウンドトラックとして制作され、87年にLP2枚組でリリースされたビビローニの4作目となるアルバム。どこまでも瑞々しく透明な光を放つアコースティックギターと、やわらかな音色のエレクトロニクス。映像のイラストレーションに特化したアンビエント小品から、バンド形態の軽快なスムースジャズ・ナンバーまで、実にバラエティに富んだアプローチで野生生物たちが棲む自然の楽園を描写した、大作と呼ぶにふさわしい素晴らしい内容です。


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2017年11月27日月曜日

[166.1] Mori To Kiroku No Ongaku #2



LYL Radioで担当している隔月番組「Mori To Kiroku No Ongaku」の第2回。前回同様に前半はフリーセレクション、後半はブリュッセルのコレクティヴPablo's Eye(パブロズ・アイ)を特集しました。作曲家兼プロデューサーAxel Libeert(アクセル・リビート)が中心となり1989年に立ち上げられたこのPablo's Eyeは、Marie Mandi(マリー・マンディ)、Thierry Royo(ティエリー・ロヨ)、Dirk Wachtelaer(ディエク・ワフテラー)、Patrick Hanappier(パトリック・アナピエ)をレギュラーメンバーに、さらに多くのゲストメンバーやコラボレーター、リミキサーを迎えたフレシキブルなプロジェクトとして、建築・ビデオ・劇場・ダンス・グラフィックデザインなど広範にわたるクロスメディアな創作活動を展開しました。Libeertがビジネスとしての音楽制作から身を引いた2000年代初頭からは表立った活動はほとんどありませんでしたが、今年およそ18年ぶりとなる新作アルバム「Southlite」のリリースで活動を再開。来年以降もコンピレーションなどのリリースが予定されているとのことです。今回の特集では、91年作「Barcelona」から99年作「Realismo」までのオリジナルアルバムから選曲し、ダブやジャズ、アンビエント、ブレイクビーツ、民族音楽といった様々な要素と異なる文化をミックスしながら独自のディープなサウンドへと進化を遂げていった彼らの音楽性の変遷にフォーカスを当てています。


the second episode of my show "Mori To Kiroku No Ongaku" on the LYL Radio was broadcasted on November 23. the first hour is free selection, and the second hour is special feature on Belgian collective Pablo's Eye. Pablo's Eye was originally started by a producer/composer Axel Libeert in 1989. the other regular members are vocalist Marie Mandi, guitarist/bassist Thierry Royo, percussionist Dirk Wachtelaer and violinist Patrick Hanappier. they have worked as a flexible project with more additional members, remixers and collaborators on international cross-media field encompassing architecture, video, theatre, dance and graphic design. they have been almost inactive over the last 15 years, but finally they return with new album "Southlite" recorded as a soundtrack for a film based on a novel by British writer Richard Skinner who is a long standing collaborator. I am excited to know that new compilation and more are planned to release for next year. in this special feature, I selected tracks from thier original albums from "Barcelona" (1991) to "Realismo" (1999), and focused the transition of their sound evolved deeper and deeper by mixing different cultures and various musical elements such as dub, jazz, ambient, breakbeats and ethnic music. I am thankful to Axel and Thierry for the music and friendship, also Aki and Lucas for the help.



tracklist:
Lyle Mays - Street Dreams 4
Veranda Culture ‎– Potential Of We
Jon Gibson - Extensions II
Ditto - Eastern
Brian Bennett - Earthborn
Martin Wester & Bernhard Hering - Zikade
Howard J. Davidson - Aqua Sub Aqua
Antonio Zepeda & Eugenio Toussaint - Camino Celeste De La Luna
Toti Soler - Entremig
Pibroch - Marche Ecossaise
Fiedler, Eitner, Schlott - Pat Blue
Cláudio Mourão - A Era de Aquário
Nando Carneiro - Ilha Do Cajú (Romaria)
Erik Kramer - The Wind At Your Back
Pablo's Eye - The Switchback (Mystery Track)
Pablo's Eye - Mediterranean Blue
Pablo's Eye - Cactus
Pablo's Eye - Sybilla
Pablo's Eye - L.A. Desert
Pablo's Eye - A Long Standing Dream
Pablo's Eye - Vigil / Devotion
Pablo's Eye - New Weather
Pablo's Eye - A Sermon On The Radio
Pablo's Eye - AMB 8
Pablo's Eye - Across The Grass
Pablo's Eye - Les Larmes Du Tigre (For The Zaccaï Family)
Pablo's Eye - Vassall Road
Pablo's Eye - Dark Spaces
Pablo's Eye - That Night Together With Her
Pablo's Eye - La Pedrera
Pablo's Eye - Nightfall In Camp
Royo - Long Path

2017年11月22日水曜日

[166] La Tène - Tardive​/​Issime


Label: Three:four Records, Les Disques Bongo Joe

Catalog#: TFR044, BJR018
Format: Vinyl, LP, Album
Country: Switzerland
Released: 2017
DISCOGS

A1 La Tardive 15:46

B1 Pa Di Issime 15:52

La Tène is a tricephale beast discharging a singular energy in which one may detect echoes of traditional music, saturated repetition, ethereal harmonics or imaginary choreographies. All of these coexist in La Tène’s music and are freed from their origins in a unique framework. The Franco-Swiss trio perform music wherein every influence, however profound, is distilled by patterns becoming themes. The goal is not to break models, but to make their existence solid, concrete, as fragments cleverly carved out of rock so as to be reassembled. There are no starting points, no ending points, no standard form structures – these all disappear as the senses encounter the first shock waves. Obstacles are erected as familiarly unknown constructions of bits and pieces remembered as replicated gestures from multiple angles. La Tène’s goal is not to rearrange or reinvent living music, but rather to groove every furrow again and again until its total exhaustion.


Alexis Degrenier: vielle-à-roue/hurdy-gurdy 

Cyril Bondi: percussions/percussions 
D'incise: harmonium indien, électronique/Indian harmonium, electronic 




2017年11月19日日曜日

[165] John Carroll Kirby - Travel



Solange(ソランジュ)、Blood Orange(ブラッド・オレンジ)、Shabazz Palaces(シャバズ・パラセズ)などヒップホップ〜コンテンポラリーR&Bのアーティストをはじめ、これまで数々のレコーディングに参加してきたLA在住のプロデューサー兼鍵盤奏者John Carroll Kirby(ジョン・キャロル・カービー)。自身のレーベルOutside Insideからリリースした初のソロアルバム「Travel」は、世界各地に息づく雄大な自然と神々の神秘、民の祈りの原風景を巡歴する現代版オムニサイトシーイング。礼拝者が集うナイル川のほとりから、インド洋に浮かぶ秘境ソコトラ、マチュピチュの高地、東ヨーロッパ、マヤの遺跡ラマナイ、モロッコの港町エッサウィラ、19世紀の上海へ──10曲それぞれが異なる時・土地をテーマに、異郷への憧憬と自身の実体験を交えた空想旅行記として描かれています。上の動画は全ての収録曲のための制作されたミュージックビデオより「Poroy Station」「Shofar」「Lamaani」。まるで深夜のフィラー番組でも見ているようなムードも最高です。


2017年11月16日木曜日

[164] Tim Story ‎- Buzzle


Label: Curious Music

Catalog#: curio -
Format: Vinyl, LP, Album
Country: US
Released: 2017 (2006)

1 Rota 5:06

2 Prelude To Biting 2:36
3 Decelerate Or Fasten 5:39
4 Vitreous 1:52
5 Monkey Builderizer 3:50
6 Pol Tees 3:43
7 Otherize 3:31
8 Dust Bale Hole 5:08
9 Cafe Kaputt 1:24
10 The Woman Singing 4:42
11 Albacranky 1:42
12 You Are Patient 4:21
13 Something Happened Here (Remix) 2:43
14 Yeh! 4:06

クラスターとウィンダムヒルの出会いともいうべき「Threads」で81年にデビュー以来、エレクトロニクスとモダンクラシカルな器楽を融合させたエレガントなサウンドで、Uniton、Hearts Of Space、Nepenthe Musicなどのレーベルから多数のソロアルバムとコラボレーション作品(Hans-Joachim Roedelius, Dwight Ashley, Andrea Mathews)をリリースし、長編ドキュメンタリーのスコアでも成功を収めているフィラデルフィア出身の作曲家Tim Story(ティム・ストーリー)。彼が2006年にリリースしたアトモスフェリックなダウンテンポ・アンビエント作「Buzzle」が、オリジナルCDから10余年を経て初のヴァイナル・リイシュー。


In 2006, those who knew Tim Story as a craftsman of elegant, understated chamber music for post-moderns may have been in for a surprise with his latest release Buzzle. The creamy cello lines and hauntingly spare piano lines that listeners might have expected were certainly in short supply. But those who dove under the surface of Buzzle’s rich and seductive electronica found much that was familiar — and very Tim Story. Story has a distinct sense of musical humor that manages to find its way onto a track or two of even his most somber and poignant work. In Buzzle, that quirky humor bubbles to the surface with regularity (as reflected in several of the track titles), relieving the dramatic tension produced by mysterious, indecipherable vocals and the curious electronic rhythms heard throughout the album. An almost subterranean thread linking these tracks is a smoky, lush abstraction that at times recalls the laconic existentialism of Portishead, Boards of Canada, and Amon Tobin. Buzzle is indeed atmospheric, enigmatic, and programmatic. But above all, it’s eminently listenable. All that Tim Story devotees love about his work is still here in spades. Originally issued in an extremely limited CD run in 2006, this first-ever vinyl release comes in a high-quality limited edition of 500 copies on double 180-gram Coke-bottle clear vinyl in a deluxe matte finish gatefold sleeve, featuring the photography of Mark Packo throughout. Also included is a high-resolution, numbered art print, signed by Story and Packo. An MP3 download is also included with the vinyl edition. 


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2017年11月14日火曜日

[163.1] RVNG Intl. Japan Showcase Tour



今年2月にVisible Cloaks(ビジブル・クロークス)がリリースしたアルバム「Reassemblage」の透明でエスニックなエレクトロニック・サウンドは、ニューエイジというタームが新しい価値観とともに再浮上した昨今の音楽シーンの中でも、図抜けて鮮烈なインパクトを放つものだったと思います。Visible Cloaksはポートランドを拠点に活動するSpencer Doran(スペンサー・ドラン)とRyan Carlile(ライアン・カーライル)によるデュオ・プロジェクト。元々はSpencer Dのソロ・プロジェクトCloaksが母体となり、そこに00年代中頃からサイケデリックロック・グループEternal Tapestryとしても活動するRyanが加わり、現在の活動が始まったそうです。
Cloaksを知らなかった自分がその存在を知ったのは、Spencer DがRoot Blogを通じてサウンドクラウド上で公開した「Music Interior」というミックステープがきっかけでした。そのミックスは、吉村弘、広瀬豊、尾島由郎、高田みどり、細野晴臣のMedium Recordsのような、80年代に日本で制作された環境音楽やミニマル・ミュージックのレコードからセレクトされたものでした。Spencer Dは、これまで日本やイタリアの音楽をはじめ、歴史の中に埋もれた作品にフォーカスを当ててきた研究者肌のレコードディガーであり、その再評価や発掘・流通を影で支えてきた彼の影響力はとても大きいと感じています。
新作EP「Lex」のリリースを間近に控えたこの11月、Visible Cloaksと、面妖奇怪な電化民俗音楽で国内外から注目を集めるSugai Ken(スガイ・ケン)さん、さらに彼らのリリースレーベルであるRVNG Intl.のオーナーMatt Werth(マット・ワース)が帯同する来日ショーケース・ツアーが東京・大阪・新潟で開催されます。新潟公演は11月25日(土)木揚場教会にて。主催は、毎回素晴らしい企画をされているExperimental Roomsの星野さん。18才以下はエントランスフリー、県外からの来られる方へのディスカウントもありますので、ぜひこの機会をお見逃しなく。


Visible Cloaks - Lex (2017)


Sugai Ken ‎– UkabazUmorezU / 不浮不埋 (2017)

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RVNG Intl. Japan Showcase Tour - Niigata
2017.11.25 sat 17:30 start
木揚場教会(新潟市中央区礎町通上一ノ町)

予約・お問い合わせ
Experimental Rooms

2017年11月11日土曜日

[163] Shinji Chiura - Eterna


Label: Anpao

Catalog#: ANP-3001
Format: CD, Album
Country: Japan
Released: 2013

1 Eterna 9:09

2 Dream In Dream 8:24
3 Story Of Forest 11:20
4 Angel Garden 7:54
5 Spiral Wave 7:10
6 Steps 9:33

90年代から吉村弘や岡野弘幹、アヌガマ、フランク・ローレンツェンなどの音楽を紹介してきたヒーリング音楽の老舗プレム・プロモーションがベストセラーとしてレコメンドしている作曲家・知浦伸司(ちうらしんじ)。1979年よりニューヨークでパフォーミングアートを学んだ後、ワシントン州ロペズ島の自然の中に拠点を移し、自然のハーモニーを感じながらヴィジュアルアートやモダンダンスとのコラボレーションを中心とした創作活動を展開。86年に帰国後は環境音楽やサウンドデザインの仕事に携わり、98年から現在まで八ヶ岳山麓のスタジオ=ANPAO Studioを拠点に、自身のスピリチュアル体験をベースにしたヒーリング〜瞑想音楽の創作を続けています。この「エテルナ」は、前作「フローラ」で試みたソルフェジオ周波数に基づく作曲に専念した「ソルフェジオ・ヒーリング」シリーズの第一弾作品。ソルフェジオ周波数とは、古代グレゴリアン聖歌に含まれていたと伝えられる音階。本作で採用されている528hzは、東洋精神学では第3チャクラを安定させて自己実現・解放のための道を開くとされ、近年医療の現場でもDNA修復のために使われているそうです。そんな「奇跡の周波数」とも呼ばれる528hzにチューニングされたやわらかな音色のシンセサイザーを主調としながら、日本人の琴線に触れるような懐かしさを感じさせてくれるポジティヴなハーモニーに満ちた作品です。知浦氏のディスコグラフィーのページには八ヶ岳に拠点を移した頃に制作した「Blue Forest」(初版2004年)以降のアルバムが掲載され、以前の作品は公にされていませんが、彼が80年代に手掛けたという環境音楽やサウンドデザインにもとても興味がそそられます。


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2017年11月8日水曜日

[162] István Márta - Támad A Szél


Label: Krém
Catalog#: SLPX 17963
Format: Vinyl, LP, Album
Country: Hungary
Released: 1987
DISCOGS

A1 Támad A Szél (The Wind Rises) 8:20

A2 Munkadal (Work Song) 2:06
A3 Fatelep (Timberyard) 2:28
A4 Templom (Church) 3:37
A5 Október (October) 1:03
B1 Erdei Opera (Forest Opera) 3:29
B2 Rom (Ruin) 4:33
B3 Kaplocs Riadó (Kapolcs Alarm) 4:54
B4 A Határ (The Fields) 4:51

ミニマル音楽のカルトクラシック「Hearts」を発表後、国営レーベルHungaratonから依頼された「Switched On Mozart」シリーズのプロデュース仕事と引き換えに、その他に何でも好きな作品をプロデュースできるという好条件に同意したIstván Mártha(イシュトヴァーン・マールタ)が、1985年〜86年にかけて録音した農村オペラ作品。タイトル「Támad A Szél - Hangnapló」はハンガリー語で「風が立つ/音響日記」の意。そのタイトルで示されるように、ヴェスプレーム県カポルチ周辺の自然環境や教会の空間に最先端のスタジオ技術が持ち込まれ、そのロケーションの空気ごと録音するというドキュメンタリー的な手法で制作されました。全てのテキストを手掛けた詩人Endre Szkárosi(エンドレ・シュカロシ)、画家Sándor Bernáthy(シャンドール・ベルナーティ)、トランシルバニア地方の民謡を継承する歌手Márta Sebestyén(マールタ・シェベスチェーン)など、オルタナティブ・シーン最前衛の音楽家や芸術家らが多数参加。クラシック、ジャズ、インダストリアル・ロック、トラディショナル・フォーク、アンビエントに及ぶ要素をコラージュのように折衷したフリーフォームな音楽性に、共産主義の抑圧を避けるために抽象化させた文学的言語、自然との関係性、国家・民族・宗教の多層的な歴史性を集約するという大胆で冒険的な試み。リリースは87年ですが、73年にルーマニア〜モルドバで(おそらく文書資料を)収集した旨が記されており、マールタが10年以上にわたり温めてきた構想を、レーベルから与えられた好機を大いに利用して実現させたものと見てとれます。歴史・文化に関わるハンガリー語のテキストは理解が難しいですが、時空を超えるようなスケール感とダイナミックに起伏する物語的展開、シェベスチェーンの歌声をはじめとする野趣な民族文様の美しさが強く印象に残る作品です。


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1985-86-ban készítettem "hangnaplómat" Kapolcson és környékén. Az erről készült amatőr videónak - talán Jakobi László munkája - néhány részletét vágtam össze. Cseh Tamás a kapolcsi evangélikus templomban. A pozan mögött Gőz László, az orgonánál jómagam. Később az evangélikus asszonykórus mellett föltűnik a néhai Kiss János tiszteletes bácsi is. Németh Sándor - apáti szaxofonos - sincs már közöttünk. A templomtoronyvban énekelő Tamást azok a kapolcsi kisgyerekek bámulják, akik már azóta családot alapítottak. Az erdei felvétel a petenden készült. Itt Török Ádám, Zakariás István hangmérnök, Kőbányai János író mellett Füzes Péter "kürtöl" a fák között. Az általam megzenésített Oravecz-vers (Szajla...) végül kimaradt a lemezemről.... most megtaláltam. MÁRTA ISTVÁN 2011. május

2017年11月2日木曜日

[161] Michel Banabila on Trespassing



Invisible City Editionの共同設立者であり、音楽家/DJ/プロデューサーのBrandon Hocura(ブランドン・ホクラ)により新たに立ち上げられたレーベルSéance Centerから、間もなくリリースされるオランダのサウンドアーティストMichel Banabila(ミシェル・バナビラ)のコンピレーション「Trespassing」。彼の初期作の中でも特にリイシューを望む声が多かったファーストアルバム「Marilli」に加え、今年録音された新曲やこれまでの未発表曲を収録したLP2枚組になるとアナウンスされています。リリースに先がけて先月レーベルサイトで公開されたバナビラへのインタビュー記事では、「Marilli」を録音した時期のこと、かつては未熟なものとして恥じていた初期作に対する心境の変化などが、とてもリアルに語られています。以下は、その記事の日本語訳です。(一部、不正確な訳になっているかもしれません)

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[BH] あなたが子どもの頃、どんな音楽に興味を持っていましたか?

[MB] 私の家にはピアノ、バイオリン、ギターがあり、私はとても幼い頃から音楽を聴くのが大好きでした。母も同じように音楽を愛していました。私は母からミリアム・マケバ(南アフリカ共和国のシンガー)のシングルと、隣人からアーサー・コンリー(アメリカのサザンソウル・シンガー)のレコードをもらいました。また、義父がユダヤ系オランダ人だったので、ハヌカ(宮きよめの祭)の音楽も記憶に残っています。


15歳の時、家を出てアムステルダムで一人暮らしをはじめました。私はさまざまな音楽をカセットテープに録音しました。私はフェイザーが付いたホーナー社製ピアネットを持っていました。その後、あらゆる種類の音楽を聴きました。ピーター・ガブリエルがいたジェネシスのようなものもありましたが、アラブ音楽をたくさん聴きました。


実の父は私が2歳の時に家を出て行ったので、彼がおそらくレバノン人であったこと以外ほとんど何も知りませんでした。私はアラビア語を学ばなかったので、歌詞を理解することなくファイルーズやワディ・エル・サフィといったレバノンの歌手を聴いていました。35年後、私はついにスイスで父を見つけました。彼がレバノンではなくイエメン出身だったことが分かりました。それ以来、私はイエメンの音楽を聴きはじめました。90年代後半に、実際にイエメンを訪ね、サナアのストリートでレコーディングをしました。


たしか18歳になった頃、市内に8トラック・スタジオがあることを初めて耳にしました。数時間レコーディングするための資金を得ると、私はすぐスタジオにカリンバ、小さなトーキングドラム、シェイカー、バラフォンなどの楽器、ポットやボトルやおもちゃのようなもの、カセットテープを持ち込みました。そのスタジオには、シンセサイザー、スプリングリバーブ、スペースエコーのような、それまで見たことのない面白いものがたくさんありました。私の頭の中にはいくつかの曲のイメージがあったので、すぐに即興で音の絵を描きました。楽器を操ったこともなければ音楽教育も受けていないし、シンセサイザーについても何も知らなかったが、しかし不思議なことに、私はそれをまったく気にしませんでした。とにかく録音したかったのです。私はスタジオで試すことができる全てを考えるのが好きでした。1時間毎にスタジオ代を払わなければならなかったので、私の即興はおそらく技術者にとっては少し異様に見えたと思います。私はいつも正確な支払いをしなかったので、その時のマスターは何も残っていません。


[BH] 「Marilli」を録音した時、あなたはどのような環境にいましたか?


[MB] 15歳の時、私はアムステルダムにある動物園の向かいのサルファティ通りに住んでいました。おかしな話ですが、今私はロッテルダムにある動物園の向かいに住んでいます。私と友人は、1977年にパラティソ(アムステルダムの古い教会を改築したライブハウス)でストラングラーズやブロンディを観ました。とても刺激的なコンサートでした。1984年、私はパラディソで行われたテヘントネン・フェスティバルで初めてライブをして、とてもよい評価を受けました。しばらくして、アルバート・カイプ市場に近いデ・ペイプで放置されていた空き家に友人達と住みはじめました。そこは既に取り壊されて更地になり、新しい家が建てられました。その近所で、後に「Marilli」で演奏するセシル・ウェスペルとレズリー・ジョセフと出会いました。ピエット・リトヴェルドとは高校の頃から知り合いでした。セシルは近くに住んでいて、彼はスリナム音楽のテープを聴かせてくれました。


私達はたくさんのドラッグに浸っていました。LSDからは大きな影響を受けました。私達はそのための準備ができていなかったと思います。ある意味では私は本当によくなかったが、それに気づきませんでした。数人の友人はドラッグが原因で亡くなりました。それはちょっとした暗い時期でした。私達は常にお金に困っていました。また、市内ではスクワット(建物の不法占拠)をめぐる警察との騒動が何度もありました。しかし、ネガティヴなことだけでなく、そこには実験的でクリエイティヴな空気があったことは強調したいです。今のオランダの状況とは少し違います。私のテープを売ってくれるStaalplaatというよいお店がありました。彼らはラジオで「Marilli」をかけてくれました。「Marilli」は1983年にリリースされ、その2年後に私はCHIというロッテルダムの新しいグループに誘われ、彼らのレコーディングやライブに参加しました。私達はオランダで数回コンサートを行い、86年にカセットテープをリリースしました。その作品は、最近Astral Industriesによってリイシューされました。


あなたにアートワークのための写真を送って「Marilli」に耳を傾けながら、私のまわりにあった音楽と私の作っていた音楽が完全に対照的であることに不意に気づきました。これまで考えもしませんでした。「Marilli」は80年代初頭の雨の多いアムステルダムより、もっとエキゾチックな熱帯の島の音楽のように聞こえます。


[BH] その環境はどのようにアルバムに影響を与えたのですか?


[MB] 私のアパートにはベッド、テレビ、カセットプレーヤー、テープの他にほとんど何もありませんでした。近所の住人は騒がしく、私は孤独でした。それから音楽は、刺激や元気を与えてくれて、励みになり、夢を持つことができる唯一のものになりました。たまにジャムセッションをする以外、私はあまり他の人と一緒に演奏しませんでした。他の人達は私よりもはるかに腕がよく、ファンクやジャズのバンドで頻繁に演奏していました。しかし、彼らは私の風変わりなレコーディングが好きでした。振り返ってみると、私はおそらく音楽の中で自分が行きたい場所を想像しようとしていたのかもしれません。


[BH] 「Marilli」への他からの影響はありましたか?


[MB] 明らかに1981年に聴いた「My Life In The Bush Of Ghosts」です。それはまさに爆弾で、私は完全に吹き飛ばされました。とてもショックでした。それまでそのような音楽は聴いたことはなく、私は多大な影響を受けました。そのLPをこれまで何度も聴いてきましたが、いまだに新しい発見があります。何年経っても、このアルバムは私にとって新鮮に響きます。驚くほど見事なレコードです。オーガニックで実験的なリズムと全ての声の使い方、斬新なサウンド、そしてデヴィッド・バーンの素晴らしいギタープレイ。その後、誰かがジョン・ハッセルとの曲「Shadow」( ブライアン・イーノ「Ambient 4: On Land」収録)を聴かせてくれました。ヘッドフォンで。その曲もまた爆弾でした。それがトランペットの音だとはまったく信じられませんでした。本当に地球外のエイリアンを聴いているように思いました。完全に魔法でした。


[BH] LPをリイシューするために多くの説得がありました。あなたは今このアルバムをどう思っていますか?また、なぜ多くの人々の心に響くと思いますか?


[MB] この3年、私のまわりの音楽世界について全ての認識の可能性を失ったように感じます。とても混乱しました。盲点だったのかもしれないが、私が考えていたものとはかなり異なる結果になりました。


86年前後に(その頃、ブライアン・イーノ、ホルガー・シューカイ、ジョン・ハッセル、ハロルド・バッド、スーザン・ディヒムといった音楽を聴いていました)私は最初のアルバムを以前とは異なる耳で聴きはじめました。特に「Marilli」は「My Life In The Bush Of Ghosts」のピニャコラーダ・バージョンのように聞こえはじめました。私はバラフォンを使って、不意に奇妙で原始的でふざけたように見えるトロピカル風のメロディをぎこちなく演奏しています。私は「Marilli」が恥ずかしくて、これらの録音のことを忘れていました。


そのため、今になって幾つかのレーベルがこのアルバムについて連絡をくれた時に、私ははじめその理由を理解できませんでした。私は彼らに最新のマテリアルをリリースするよう説得しましたが、しかし彼らが望むものは「Marilli」でした。私は実際に、手元にあった「Marilli」の最後のきれいなコピーをDiscogsで販売しました。その後すぐ、私がアルバムを作った時に彼らリスナーが生まれていなかったこと、そしておそらく彼らはデジタルな音とともに育ったということに気づきました。また、当時使っていたシンセサイザーは現在では見つけにくくなっていて、多くの若いリスナーは古いアナログシンセが好きなのだと分かりました。


何年もかかって皆と同じようにクオンタイズされたコンピューターのリズムループを使えるようになってから、不意に私の音楽のずれたリズムの魅力や理想像、たとえ何があっても音楽を作ろうとした信念を感じることができるようになりました。このLPにはエラーがたくさんありますが、しかし全てのエラーを補正できるコンピューターが使われている今日では、そのようなエラーをともなうLPはほとんどないでしょう。とりわけ私は、このレコードの「空間的な自然の音」、つまり録音された場所や、スタジオ空間の音が好きになりました。私はしばしばリバーブを加えずに録音していたからです。今日のコンピューターでは、リバーブ効果により、何でも異常なほどステレオで、とても広く、超ハイファイで鮮明な音につくることができます。しかし、たぶんそれは、実際に記録された場所の感覚を失うことになり、すべてが同じように聞こえてしまう危険性があります。このような理由で、私は少し穏やかに人々がLPについて話すことに耳を傾けるようになりました。しかし、B5のライオンの吠える音についてはいまだに恥ずかしいです。


[BH] 新曲や未発表素材とあわせてこのアルバムを再リリースすることは、あなたのキャリアのアーチを橋渡しするよい方法です。あなたの音楽の進化をどう思いますか?


[MB] 先に話したように、この3年の間、私はまわりの音楽世界について自分の認識を失いました。私は何をしているのか、それをどう見ているのかを、まだよく分かっていません。この数年たくさんのコラボレーションをしてきて、私は今も音楽を録音することが大好きです。「Trespassing」(不法侵入の意)の1枚目で、私は「Marilli」と共鳴するものを作ろうとしましたが、それは今やっていることにも繋がりました。今と昔の間に架かる橋のように。実際に、それらを混ぜ合わせたことにとても満足しています。私は83年からやって来た男と和解しました。


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the above texts is Japanese translation of an interview article
originally posted on the Séance Center's webpage.
www.seance-centre.com/news/2017/10/4/interview-michel-banabila


Michel Banabila - Trespassing (Séance Center, 2017)
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